とある魔術の禁書目録CP
□優しすぎる君
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突然かかってきた携帯への着信。
当麻が机の上の携帯を取り、画面を見ると見知らぬ番号。
首を傾げながらも当麻はその電話に出た。
どうせ間違い電話だろう、という軽い気持ちで。
『Hi!』
電話口から飛び出してきたのはネイティブイングリッシュだった。
「・・・。」
突然の事に固まってしまう当麻。
ここは英語のできるインデックスに変わるべきか!と部屋の中を見渡すがインデックスはお昼寝中だった。
『えーと、申し申し、なりけるわよね?日本語では。』
どこの明治時代の人間だー!っと思わずつっこみかけるが、その声が知り合いで、年上である事に気づき、なんとか抑えた。
「えーっと、ローラさん。でしたっけ?」
日本語で会話できる事に、ほっ、と安堵しつつ当麻は応答した。
『そうなるわよ♪』
ローラはイギリス清教でのステイルの上司だ。
「今日はどうしたんですか?」
また何かの事件かと心持ち緊張しながら当麻は尋ねる。
学園都市側である当麻に魔術側のローラが連絡を寄こす理由がそれくらいしか思いつかなかったからだ。
『慰安旅行よ♪』
「・・・はぁ?」
ローラの言葉に当麻は思わず間抜けな声を出してしまった。
『飛行機はもう用意してあるから、土御門とインデックスと一緒にくるべしなるのよ。外出届も出してあるから。日時は明後日の・・・日本時間で朝の9時なるわよ。』
トントン拍子で聞かされる話しに当麻は唖然とするしかなかった。
『あ、旅行は2泊3日。思いっきり遊ぶべしよ♪』
声の調子からその旅行にはローラもついてくるようだ。
『質問はあるらむかしら?』
「あ、えーと、どこに行くんですか?」
当麻の質問によくぞ聞いてくれました的な得意げな笑い声が聞こえた。
『沖縄なるわよ♪』