とある魔術の禁書目録CP
□全国の皆様へ?
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「あ、そうそう、ステイル。頼みたい事があるんだよ。」
当麻はなるべくさり気ない風を装って言った。
「ん?何だい?」
ステイルが首を傾げる。
「英語、教えてくれ。」
「・・・は?」
当麻のあまりにも真剣な様子に、ステイルは逆に訝しんだ様子だった。
「ほら、やっぱ、ローマ正教の人には、日本語が話せない人もいるだろ?」
当麻がそう言うと、ステイルは納得したようだ。
「それだったら、僕が通訳を・・・それは無理か・・・。戦闘中だったらできないし、なにより・・・。」
「気持ちが伝わんねーよな〜。」
当麻がはぁ、とため息をつく。
「その前に、何万人もの相手にどうやって伝えるんだい?」
ステイルが一番重要な事を尋ねた。
「テレビとか・・・じゃダメだよな。」
「そうだね。それじゃ、科学サイドの行動だ。」
当麻の言葉にステイルは頷く。
「ん〜・・・。」
当麻は難しい顔をして、考えるが、答えは出ない。
「・・・魔術って方法もあるが、それじゃ科学サイドに反感を買うだろうね。」
ステイルも案を出すが、自分で却下する。
「科学技術もダメー、魔術もダメー・・・だー、くそっ!良い方法が思いつかねー!」
そう叫び、当麻は床に仰向けに寝転んだ。