その他ＣＰ
□思い出
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最初、彼女を見かけたのはプールサイドから見た校庭。
ぼんやりと眺めていたら、ある女の子が気になった。
とびっきり美人とか、とびっきり格好良いとかじゃなかった。
平凡な顔立ち、平凡な体格。
そんな普通の子だった。
なのに、それなのに・・・。
走っている姿がとっても格好良いと思ったんだ。
いつもクラスの中心にいる自分とは正反対の彼女だった。
１人でいて、いつもぼんやりしている。
残念ながら、格好良いと思った陸上部は止めてしまったみたいだ。
同じクラスになっても、印象はやはり、普通の子だなぁ、だった。
普通の女の子だ。
男勝りな自分とは違う、本当に普通の女の子。
人は自分にないモノを求めるって言うけど、自分はそんな普通な、自然な魅力に惹かれていた。
その飾らない自然さが、可愛い。