その他CP
□笑顔
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理沙は彼の事をずっと考えていた。
彼が死んでからもずっと。
事実を知った今だが、理沙は彼の事が好きだ。
誰かに熱い思いを寄せる彼が好きだった。
だってそれは、理沙への想いだったから。
彼は理沙の事を見ていないと思っていた。
だけど、ちゃんと見ていたんだ。
理沙の事を彼はずっと、ずっと見ていたんだ。
今なら、彼は理沙の事を、今この世界のはじっこにいる理沙を見てくれるような気がした。
そして、理沙も彼の事を見れる気がした。
だから待っているのだ。
理沙はずっとレコードが鳴るのを。