とある魔術の禁書目録CP2
□ずるい
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「はい。」
突如、ドレスを着た女から渡された白いモノ。
『一方通行様へ』
なんてそれは書いてあった。
「あ、後ろに張ってあるハートは気にしないでね。私が面白がって付けたものだから。」
女は少し懐かしそうに目を細めた。
「それじゃ。」
用件が済むと、女はさっさと何処かへ行ってしまった。
「・・・彼女は『スクール』の一員じゃありませんでしたっけ・・・?」
海原が驚いた顔をして呟く。
スクール。
そう聞いて、一方通行が思い出したのは、あの生意気そうな顔だった。
「チッ。」
一方通行は舌打ちをすると、ズボンのポケットへと手紙を入れた。
ぞんざいなようで、その手つきは丁寧だった。