とある魔術の禁書目録CP2

□ずるい
1ページ/4ページ

「はい。」


突如、ドレスを着た女から渡された白いモノ。


『一方通行様へ』


なんてそれは書いてあった。


「あ、後ろに張ってあるハートは気にしないでね。私が面白がって付けたものだから。」


女は少し懐かしそうに目を細めた。


「それじゃ。」


用件が済むと、女はさっさと何処かへ行ってしまった。


「・・・彼女は『スクール』の一員じゃありませんでしたっけ・・・?」


海原が驚いた顔をして呟く。
スクール。
そう聞いて、一方通行が思い出したのは、あの生意気そうな顔だった。


「チッ。」


一方通行は舌打ちをすると、ズボンのポケットへと手紙を入れた。
ぞんざいなようで、その手つきは丁寧だった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ