とある魔術の禁書目録CP2
□幸せ
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ポスッ
後ずさりをしていくと、突如、後頭部に柔らかい感触が。
当麻はぎこちない動きで上を見上げた。
神裂だった。
後頭部の場所はもう言わなくても分かるだろう。
(今度こそ、怒られる!てーか、俺死ぬ!)
当麻は慌てて頭を退けて、逃げる構えをするが、神裂は何のリアクションも起こさない。
「え・・・と・・・。」
顔を赤くして硬直している。
「いやいや、神裂さん!?ここは怒る場面でしょ!!」
自分の命の危機だというのに、思わず当麻はつっこんでしまった。
「カミやん!」
「どわっ!土御門!?」
唐突に背中に抱きついてきた人物に当麻は驚きの声を上げた。
(こんな変な状況にさらに変な奴が来たー!)
当麻は頭を抱えそうになる。
「そんなに胸が触りたいなら、俺の胸を・・・。」
ガッ
当麻は問答無用で土御門を殴った。
「もしかして、わいがええねん!?」
ドッ
青髪ピアスには蹴りをお見舞いする。
「クソッ!なんかここにいたら、心の中の大事な部分を失くしてしまいそうなんですけどー!」
当麻は思わず逃げ出した。
なぜか顔を赤くする美琴達と変な事を言ってくる土御門達から少しでも離れたかったからだ。