とある魔術の禁書目録CP2

□クッキーと甘い・・
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「・・・焦げたわね。」

「・・・焦げたな。」

「・・・むしろ炭じゃんよ。」

「・・・炭だねーってミサカはミサカは一生懸命作ったカエルのクッキーをつっついてみたりー、そうしたら、クッキーがぼろっと崩れたりー・・・。」


キッチンに美琴、一方通行、黄泉川、打ち止めが真っ黒なクッキーを目の前に茫然と立っていた。


「何でこうなったんだっけ?」


美琴が頭を抱えながら、独り言のように呟いた。
一方通行と黄泉川の目線がつぅー、と打ち止めに向かう。


「・・・ごめんなさい、とミサカはミサカは素直に謝ってみる作戦にでたりー。」

「そうだよなァ?テメェーがはしゃぎまくってオーブンにぶつからなきゃ、その拍子でボタンが押されて温度があがっちまうなんて、なかったからなァ?」


一方通行ががしっ、と打ち止めの頭を両手で掴んだ。


「イタイイタイイタイ!!ってミサカはミサカは涙目で訴えてみるー!だけど、さらに一方通行の手の力は強くなっていってたりー!!」

「で、そうするじゃんよ?作り直すには、時間も材料もないじゃん。」


黄泉川は空になってしまった小麦粉の袋を持ち上げた。
今から材料の買い出しをしに行って、作り直すには時間が足りない。
もうすぐ、12時。


「そうね・・・。私が海原と約束しているのが1時。一方通行も誰としているかは分からないけど、そのぐらいらしいし。」


美琴は自分の腕時計を見て、ため息をついた。


「でも、あいつならお返しとかいらないとかいいそうじゃん?」


黄泉川は海原の顔を思い浮かべながら言う。


「・・・でも、悔しいじゃない。」


突如、美琴の声が低くなった。
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