とある魔術の禁書目録CP2
□最後は彼女の元に
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「ふふふ・・・。」
「えーと、黒子?」
ルームメイトの様子のおかしさに、美琴は声をかけながらも後ずさりしてしまった。
「そう、そうですわ。簡単な事だったんですわ。」
低く笑いながら黒子は呟く。
傍から見て怪しい事この上ない。
「排除、してしまえばよろしいのですわ。」
その言葉に美琴はビクリッとを震わせた。
言葉の響きと、言った黒子の雰囲気が思いっきり不穏だったからだ。
「お姉様。」
「は、はい!」
突如、声をかけられて、美琴は思わず敬語で返してしまった。
「今日、お出かけになられるのですわよね?」
黒子がニコリと尋ねる。
元々今日出掛ける用事はあったが、今の黒子の雰囲気を感じたら、無くても頷いてしまいそうだ。
「う、うん。」
美琴はコクコクと何度も頷いた。
「楽しんでいらしてきて下さいね。私は風紀委員の仕事がありますので。」
「そ、そう。黒子も頑張ってね。」
「はい!」
笑顔の黒子が怖いと美琴は本気で思ってしまった。