とある魔術の禁書目録CP2
□背中の温もり
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ガンッガンッ
道を歩いていると、銃声が聞こえた。
ちょうど暇だし、何か面白い事がないかと、垣根は倉庫街の方へと足を向けた。
確か、スキルアウトの一団がそこを根城にしていたはずだ。
そして、何度目か路地を曲がった時、1つの影が垣根へとぶつかってきた。
「ッ、あ・・・垣根?」
その影は足を怪我した一方通行だった。
続いて、下品な笑い声も垣根にぶつけられた。
「ヒャハハハッ!学園都市最強も大した事ないな!情報通り、30分を過ぎたら能力が使えねーんだからな!」
たぶんスキルアウトの一味だろう。
雑魚丸出しの男だったが、一方通行を追い詰めたのだから、そこそこにできるのだろう。
もしくは、ボスが倒れ、一方通行も時間ギリギリのところを、雑魚のあいつが獲物を横取りするがごとく、一方通行に襲いかかったか。
明らかに後者だろう。
「おい、一方通行。」
「あァ?」
垣根が呼びかけると、一方通行は明らかに不機嫌と言った声で応える。
「別にテメェーを助けるわけじゃねえからな。俺があいつにムカついたから、だからな!」
そう言うと、垣根は雑魚を睨みつけた。
雑魚はひっ、と喉を引き攣らせる。
「誰も助けろなンざ、頼ンでねェ!」
一方通行が文句を言うが、垣根は無視して跳躍した。
「違うって言ってんだろ!」
雑魚がまったく反応できない速度で、垣根は進んだ。
「テメェーがムカつくんだよ。」
もう垣根は雑魚の目の前にいた。
「うっ・・・・。」
雑魚は悲鳴を上げる事もなく、その生を途切れさせられた。