とある魔術の禁書目録CP2
□お互いがお互いへ
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「あ、御坂さん。」
街を歩いていて、突然呼びとめられた。
振り返ってみると、そこには海原がいた。
「あれ?珍しいじゃない。どうしたの?」
この頃見かけなかったので、海原の登場に美琴は驚く。
「いえ、ちょっと・・・。それより、御坂さんは今からお暇ですか?」
海原は少し言葉を濁した後、そう尋ねてきた。
「まぁ、暇と言ったら暇だけど・・・。」
美琴は海原の質問の意図が良く分からず、首を傾げる。
「買い物に付き合ってほしいんです。」
その疑問に答えるように海原は自分の目的を言った。
「買い物?」
「ええ。知り合いの誕生日が近いらしく、プレゼントを送ってあげたいんです。」
友人や恋人、家族に送るのではなく、知り合いに送るというのは珍しいと思いながら、美琴はへ〜と相槌を打つ。
「それで、とびっきり面白い物を贈りたいのですが・・・僕にはそういうセンスがなくって・・・。」
海原の困った顔に美琴は思わず微笑み、頷いた。
「そう言う事なら、いいわよ。」
「ありがとうございます。」
海原はほっとしたように礼を言うと、歩きだした。
「じゃあ、行きましょうか。」