その他夢

□本気
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屋上、今日は珍しく誰も居ない。
恋人が楽しく話すには絶好の環境だ。


「君と、2人っきりは初めてだね。」


迅が表面上嬉しそうに言う。


「うん!」


春華は嬉しそうに頷いた。
しかし、迅は違和感を感じる。何か、他の子と違う。


「ねぇ、僕の事、本気で好き?」


迅が不安げなように尋ねた。


「あっ・・・うん・・・もちろん・・・。」


春華は目を逸らして言った。言葉の歯切れも悪い。


(バレバレだよ。)


迅は心の中でため息を付く。


「そっか、僕も君の事好きなんだ。」


迅がとびっきりの笑顔で言う。こう言われて、落ちない女の子はいない。
しかし、春華は少し悲しそうな顔をする。
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