BLEACH 長編 虚夜宮の皆

□お菓子と君
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ノイ「まずは、俺だっ!」
少しばかりテンションの高いノイトラが手にしていたのは、この場に似つかわしくない鮮やかなケーキ。
市丸「へぇ…ノイトラが…」

ノイ「あ?」

グリ「あの…ノイトラが…」

ノイ「あぁっ?」

ザエ「世界には謎があるんだね…」

ウル「……乙女か…」

ノイ「?!なっ?!」

藍「まあまあ。」

『美味しそうですっ!!』

名無しさんの笑顔を見てホッとするノイトラ。


ウル「次は……俺か……」

ウルキオラが取り出したのは、美しい花の形をしたチョコレート細工。

ノイ・グリ「…すげぇ。」

市丸「もしかしてやけど、これって…」

ザエ「……手作り…?」

ウル「?無論そうだが?」

藍「ウルキオラはすごいね。」

『お花ですっ!すごいですっ!』

名無しさんの反応に少しドヤ顔のウルキオラ。

市丸「…次はグリムジョーやで。
良かったわ。ウルキオラの後じゃなくて。」

グリ「ぐっ…。」

グリムジョーが取り出したのは、現世でいうコンビニで売っているようなプリン。

ウル「…フッ」

ノイ「まぁ、そうなるよな…。」

ザエ「…無理しなくても大丈夫だよ。泣いていいよ?」

市丸「あははっ。プ、プリンって。」

グリ「…っ、市丸!」

藍「…いいじゃないか。」

『プリン、とっても美味しそうです!』

名無しさんの声で怒りを抑えるグリムジョー。

市丸「次は僕やな。」

取り出したのは……やはり干し柿。

ウル「……。」

グリ「お前も十分可哀想だぜ?」

ノイ「どんだけだよ。」

ザエ「日常的だね。」

藍「次はザエルアポロだね。」

市丸「え?ちょ、反応が皆薄いで?皆大好き干し柿やで??」

『干し柿、好きですー。』

ザエ「僕のは特別だよ。」

取り出したのは…何とも形容しがたい物体。しかも、地味に動いている。

市丸「……コレは…。」

ザエ「僕の部下を犠牲にして作ったデザートだよ。」

グリ「…俺こんな気持ちわりいモノ初めて見た気がする…。」

ノイ「奇遇だな。俺もだ。」

藍「動いているよ?」

『味が気になりますね!!』

「「「「「食べちゃダメだ!」」」」」


『えー。』

この後、勿論お菓子は皆で仲良く食べました。

6人の体調不良者と笑顔の少女を出して。


終わり。
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