銀魂

□03
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『・・・・頭がくらくらする。』


宴会はその後夜中まで続き、皆が酔い潰れた頃に終わった。


『う〜〜ん、お酒はちょっと苦手だな。』


頭がクラクラする。


風にあたればちょっとはマシになるかな。



何て思って縁側に出て見る。


『うん、夜風は気持ちがいい。』



此処、好きになれそうだな。


皆いい人たちばっかりだし。



これで、変な所に拾われたら大変だったな。



「何だ、千晶、眠れないのか。」


『土方・・・・・。さん。』


副長だからさん付けの方がいいのか?



「別に無理してさん付けしなくてもいいぞ。あと吸うか?」


『じゃぁ、お言葉に甘えて。』


私は煙草を吸うと煙を吐いた。



『・・・土方さ、本当はアタシが入るの嫌でしょ。』


柄にもなくそんな事を言ってみる。


「別にそんなんじゃねーよ。」


『じゃぁ、何だよ。』


「此処はあくまでも警察だ。当然攘夷志士のような危険な奴とも戦うんだ。」


『分かってるよ。』


これが土方なりの心配の仕方だという事も。


『大丈夫だよ、アタシなら。自分の立場も分かってるつもりだ。』


まぁ、好き勝手に大暴れした結果があれだからね。


まさかの大人数に囲まれてのリンチ。



まったく、思い返してみたらイライラしてきた。



女相手に恥ずかしくないのか・


まぁ、攘夷志士というのも同じ部類だろうがな。


『アタシは、此処に来たからにはアタシができる事は精一杯やるつもりだ。』


そう、此処に拾ってもらえた恩返しだ。


「それは期待している。」


『あぁ。』


少し、眠くなってきたな。


『まずは、明日・・・刀と携帯を・・・買わないといけないな・・・』


その言葉を最後にアタシは眠りについた。




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