pokemon

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『ガブ・・・!』


最後の一匹がやられた。それほどに相手は強かった。


「これが切り札?笑えるわね。少し強いってちやほやさせられたからって調子にのっちゃって。」



スカタンクを使う女はガブにかけよってしゃがむ私を一瞥して吐き捨てるように言った。



だけど私にはそんな言葉は届かなかった。




手持ちが全部戦えなくなる。



初めて味わった敗北。




今まで楽しくて、勝つのが当たり前だったのが当たり前だったのに突然怖くなった



負けてしまって大切な物が守れなかった


『こんな気持ち二度と味わいたくない。』


だから私はトレーナーをやめた



博士は多分そんな私にもう一回バトルの楽しさを思い出させたかったんだと思う



だけどやっぱり無理だったんだよ、私には。




ほら、こうしてまた守れなかった



いざという時に逃げ出すことしかできない私は本当の臆病者だ。





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