東方小説

□5月23日 キスの日 (作者×咲夜)
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今日は5月23日……キスの日だ。

確か今日この日に始めてキスした日だと言うのだ。

偉い人が初めてキスして有名になってこんな日が出来たのか知らないが…… 私にとっては美味しい日だ。

「さぁて掃除終わりっと……」

現在私は紅魔館の掃除を行っていた。

なぜ紅魔館の掃除? と思った方は咲夜との日常(幻想入り)を見てくれ。

終わったあとすぐに隣に咲夜さんが現れた。

いつも通り時間止めて近寄ってるのだろう。

「あ、咲夜さん」

「どう? 終わった?」

「終わりましたよー、 すっごい疲れましたけどね」

「お疲れ様、飲み物とってくるわね」

「あ、ありがとうございます!」

いつもしんどいが……頑張ると咲夜さんが入れたお茶が飲めるから頑張れる。

「お待たせ」

片手にティーカップを持った咲夜さんが目の前に現れお茶が入ったティーカップを渡してくれた。

「ありがとうございます」

そういえばキスの日だけど、どうしようか……

強引にやってもいいのだが、強引は好きではない。

「どうしたの?」

「あ、いや……あはは……」

咲夜さんは少し疑問を持った顔をしていたがスルーしてくれた。

あぁ……したいけど! でもなぁ……

「エミルド、顔になにして欲しいか書いてあるのだけれど?」

「え!?」

「もう、仕事外まで我慢できないの?」

「咲夜さんといると抑えれないようです」

「今日がキスの日だからそわそわしてるとかじゃないでしょうね?」

ザクッ!

「いたたた……」

「刺してないわよ?」

「心に何か刺さりました……」

「そんな顔してもしないわよ?」

「ですよねー」

どうしよう…… このままじゃ幻想郷に来た意味が!

「わかったなら仕事に戻りなさい」

「はい……」

明らかしょぼんとなっているな……

しょ○んアクションに出れるんじゃないかと思うくらいである。







「仕事に戻ってみたが……」

やはりそわそわしてて集中できない……

「ぬぁあああああ集中できない!」

集中せねば……集中……しゅう……

「ぬぁああああああああ!」

「もうどうしたのよ」

叫んでいると、咲夜さんが気づいたら横にいた。

多分叫んでいるから心配? でもして来たのだろう。

でも片手にナイフ…… やばい!

「さ、咲夜さん!  そしてナイフしまってください!」

「うるさいのよ! さっさと仕事しなさい!」

そう言いながらナイフを振り下ろしてきたので俺はとっさに目をつぶってしまった。

だがいつまでもナイフは刺さらない…… むしろ…… 口に柔らかい物が……

ゆっくり目を開けてみると……

顔を赤くした咲夜さんが目の前に、しかも唇があたったまま。

そして少しすると咲夜さんは少し離れ……

「き、気が済んだら仕事に戻る!」

「ふぇ?あ、ふぁい!」

俺は走って次の仕事にむかった。

今日の咲夜さん、いつもツンツンしてるのに珍しい…… と思った今日であった。

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