咲夜さんとの日常(作者幻想入り)

□幻想入り
2ページ/8ページ

「いってぇ……ここはど……こってここスキマ!?」

どう見ても2次元で出てくる紫がいるスキマだった。

暗く、何もなく所々に目がある空間。

それがスキマ。

そしてここに住んでいるのが……

「こんにちは、エミルドさん」

後ろから聞き覚えのある声がした、その声はやはり……

「なんで俺の名前を……知ってるんですか?八雲 紫」

「現代から来てる人は全員知ってるようね、そうですわ私が八雲 紫」

「スルーしないでほしい、なぜ俺の名前を?」

「スキマから見てたからです」

ここはやはりスキマ……と考えるしかないだろう……

「へぇ……んでこれは夢ですか?」

「夢ではありませんわ、私がスキマに落としました」

「ふむ……」

とりあえずほっぺたを引っ張ってみよう……

「いてててて!」

「だから夢ではないですわ」

「ですね……てか食われる!?」

「食べませんわ!」

「え?でも人喰いでは?」

「食べられたい?」

「いえ、遠慮しときます」

食われたらそれこそ嫌だ……

「さて本題に入りましょうか」

「はい」

「あなたは幻想郷に行きたいと願いましたね?」

「はい」

「なら幻想郷に連れていってあげましょう」

「え?」

聞き間違いだろうか……

そんな……まさか

「幻想郷に連れていってあげるって言ってるのよ」

「本当ですか!?」

「えぇ」

「咲夜さんにあってもいいんですか!?」

「えぇ」

咲夜ファンのみんなごめんね!本物にあってくるよ!

「行きたいです!」

「わかったわ」

咲夜さんに会えるなんて、ワクワクが止まらない!

「あ、一応これを渡しておくわね」

紫から黒い小さな玉を渡された。

「それは飲むと自分のなりたい能力をみにつけれるわ」

「本当ですか!?」

「えぇ、でも体にあってない能力だと死ぬからよろしく〜」

「わかりました!」

「まぁ人間に何回か渡してるけど、怖くて使わない人が多いわ」

「ほうほう、んじゃいきまーす」

「ちょっと、人間は失敗す……」

もうすでに遅かった、もう言われた時は喉を通っていた。

我に答えよ……

「誰かの声が聞こえる」

力がほしいか?

「あぁ、欲しい」

ならお前の覚悟見せてもらおう

「いいぜ、咲夜さんに会うためならやってやる!」

いいだろう、では行くぞ!

「おう!」

そういうと俺の体は燃えるように熱くなった。

「ぐあっ!あっつ!」

胸が……熱い!焼ける!

「がはっ!ごほっごほ!」

口から血が……

でも、咲夜さんに会うためなら……!

(ほう、それなりの抵抗はあるか)

「あったり……めぇだ!」

(ほう、その覚悟気に入った。よかろうお前にあった能力を3つ渡そう)

「おう……」

そういうと胸の熱さが無くなり、上から何かがガシャンと音をして落ちた。

「これは、懐中時計?」

「おめでとうエミルド、能力はわからないけど、1個はわかるわ」

「俺もわかります、咲夜さんと同じ懐中時計……つまり」

「「時間を操る程度の能力」」

「やっぱりですか」

「それを見たらわかったわ、あのメイドの懐中時計と一緒だもの」

「ですね」

「さて長くなっちゃったわね、あとの能力は自分で見つけなさい。あと2つはまだ目覚めてないみたいだわ」

「わかりました」

「では幻想郷に行ってらっしゃい」

この展開は……

ぱかっ

「え……」

「いやぁああああぁぁぁ……」

足元のスキマが開き、落ちていった。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ