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□こんな日もいい。
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「あぁー…暇。」


だらー、っと
だらしなく椅子に腰を掛ける銀時。









「…いや、仕事ないからってだらけすぎだから銀ちゃん」


半場、呆れ気味にツッコミをする私。


新八と神楽は
銀時とは違って色々と忙しいらしい…




私といったら、
このだらけてる天パ…じゃなくて


坂田銀時の恋人(一応)である為。


一緒にいるのである…が、


流石にだらけすぎてるから
少しイラッとくるが

まぁ、そこは我慢して…


「ねぇ、銀ちゃん」


「ん、なに?」


チラリと視線だけを私に向けて

返事を返す。



「……仕事ないんだから、何か家の掃除とかしようよー」





そう、銀時に言ってやると

だるそうな顔をして、

「あー…」と小さい声を出して、

目だけ私の方を見ていた銀時が

くるりと、体ごと此方に向けてきた。

そして、何を言い出すかと思えば…









「何だよ、掃除とか…」









………ん?

なんだって?

コイツ……









「何よ、それ…」


「は!?えっ、ちょ!
何で怒ってんだよ!?」









声のトーンで怒ってるんだと

察した銀時は

私の機嫌を直そうと

あわててる。


「何でって…人がせっかく
心配してあげてるのに!」


「心配!?え、なんで…?」


「いっつもだらけてばっかの
銀時だからこのままじゃ駄目だと思って!」


「え、あ、…まじで?」





苦笑しながら私の方に向かって

よろよろと歩いてくる。


「あー…悪かったな…てかさ」

「なによ……」









ぎゅう、と抱きしめられて

吐息が、耳元にかかる

それに少しドキドキして

何を言い出すのかな?と待ってたら









「せっかく二人っきりになれたのに
イチャイチャもないとかないだろ…」















「………は?」












この人は何を言い出すのかと思えば…





「イチャイチャだって?」


「他に何があんだよ」









ジッと銀時の、顔を見てると

む、っとした顔で

こっちを見る銀時がいた。









*
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