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□コンナニモ
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つまらないつまらないつまらないつまらないつまらないつまらない










「…もういーや」















よくわからない、

どうしてこうなったのか










ただ、前みたいに













「ばいばい、…………銀ちゃん」



















ブシャア












愛しい人が目の前で

赤く真っ赤に染まった体で

顔も首も腕も足も腹部も

髪の毛も









全部、ぜんぶ









赤く染まったまま

静かに息をひきとった












そして、










「ただ、前みたいに
好きでいてほしかっただけなの」










そっと、
血だらけで
座ったままの銀時の前に
しゃがみこみ
そう言った。












どうして私はこんな事をしたのか…







目の前には


瞳を瞑ったままの愛しい人。











ねえ

もうあの優しい顔で

接してくれないの?










何とか言ってよ

好きだと言ってよ











お願いだから




















「愛してた…」








スッと立ち上がり









その場を離れた。










-コンナニモ-
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