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□Black or White
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「あ、あの、ルーちゃん。買い物に付き合って、ほしいんだけど…」



レビィが歯切れ悪くルーシィにそうお願いをしたのは、昨日のことだった。



レビィの様子を不思議に思いつつも、今日の昼から約束をして、ルーシィは今待ち合わせ場所であるカフェに着いた。



レビィはまだ来ていないようだが、彼女のことだから遅刻の心配はなさそうだ。



店員にコーヒーを注文したあと、すぐにレビィがやってきた。



「ルーちゃん!」


「レビィちゃん、おはよう!」


「今日はありがとう。ごめんね、急に。仕事大丈夫だった?」


「うん、大丈夫よ!買い物にいくんだよね?」


「あ、…うん、そうなの」


「レビィちゃん、どうしたの?昨日からちょっと変っていうか…」


ルーシィがそう訊ねると、レビィは意を決したように口を開いた。


「あ、あのね。この前、たまたま雑誌を買って読んだんだけど」


「うん?」


「その…あの、マンネリを防止するには、っていう特集をやってて…」


「マンネリって…」


いわゆる、愛の営みのこと。


「付き合ってもう2年になるし…飽きられちゃったら、って思うと怖くて…」


ルーシィ、というか誰の目から見てもガジルはレビィにぞっこんだと思うのだが、そこは本人だからわからないのだろう。


ルーシィは続きを促した。


「だからね、その…ちょっと可愛い下着を買いにいきたいなって…」


彼氏に対して健気な親友に、ルーシィは心うたれた。


「わかった!任せて!レビィちゃんに似合うやつ選んであげるね」


「ほ、ほんと?ありがとう…ルーちゃんにしか頼めなくて…」


ああ、こんなに可愛い親友を、もっと可愛くしてあげたい。


それに、女の子と買い物に行くのは久しぶりで純粋に楽しみだ。


カフェで一息着いたあと、二人は目的のランジェリーショップへと向かった。
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