love

□甘く優しく
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今日は天気も良く、風も気持ち良い。


洗濯物を干しながら、レビィは思わず笑みをこぼした。




なぜなら、今日は結婚してから久しぶりにデートなのだ。




最近、ガジルの仕事が忙しかったこともありなかなか二人の時間を作れずにいた。


結婚してからは特にそうで、共同生活、という言葉のほうがしっくりきていたかもしれない。


そんなわけで今日のレビィは早くも幸せな気分に満ちていた。




ガジルの相棒・リリーは気を遣ってか、今日は帰ってこないから夜まで二人でゆっくりしてくると良いと言ってくれた。




そんなリリーはハッピーたちといつものように魚釣りに行くとかで、朝早く出かけていった。


洗濯物を干し終えたレビィは朝ごはんの準備にとりかかる。





あらかたごはんが準備できたところで、ガジルが丁度起きてきた。



「あ、おはようガジル。今呼びに行こうと思ってたの」



「ああ…。リリーはもう行ったのか」



「うん。魚釣りだって」



「あいつもなんだかんだ青ネコたちのこと好きなんだな」



そういって薄く微笑むガジルには、もうファントムの時のような鋭さはない。



ギルドのみんなにも、結婚してからよりいっそう丸くなったと言われていたし。





「じゃあ、私支度してくるからガジル食べてて」



「おう」





久々のデートだ。



それなりに気合も入るというもの。



レビィは最近買った新しいお気に入りのワンピースをクローゼットから取り出した。




メイクもいつもと雰囲気を変えて。



伸びた髪は下ろしてゆるく巻く。




…少し気合入りすぎかな。



ちょっとだけ恥ずかしいけれど、もう支度を終えているであろうガジルのもとへ急ぐ。
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