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□そして君に云う。
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「だから…何の気持ちもなくこんなことされても、むなしいだけなの」

「…」


くそ、この女。


散々振り回しやがって。


「だから、っんぅ!」


突然レビィの唇は乱暴に塞がれた。


「ふぁ…っ、ん、やめ、んんっ…」


舌が入り込み、レビィの小さな舌が貪られる。


「や、ガジル…!」


今までやわやわと這っていたガジルの手が本気の色を帯びた。


「お前は、わかってねェ」


レビィの体に優しく触れながら、ぽつりと言った。


「お前の気持ちに気づいてやれる余裕なんてこれっぽっちもなかったぜ。俺だって自分のことで手一杯だった」


少し間を空け、ガジルが続ける。


「好きでもなきゃ、こんなことしねぇよ」


「…へ、」


「何が、何の気持ちもないくせに、だよ。残念だったな、俺はお前に対して好きだとしか思ってねぇよ」


「あ…あの…」


「好きだ」


まっすぐ、はっきりと、3度も言われた好きという言葉に、知らずレビィの眉尻が下がっていく。


「ほんと…?」

「嘘ついてどうすんだ、バカ」

「ひど…っ、うれし…っ」

「どっちにしろ泣くのかよ」


フッと笑ったガジルを見て、これ以上ないほどの愛しさが、喉までせり上げる。


「なら、もう再開して問題ねぇな」

「え、わぁっ」


忘れてた。


消毒、される途中だった。


再び動き出したガジルの手によって、レビィのワンピースは胸上まで捲り上げられた。


「やだ…っ!見ないでガジル…!」

「それは聞けないお願いだな」


剥き出しになったレビィの素肌に、ガジルはそっと唇を寄せた。


腿、お腹、胸、腕と順番に口付けて行く。


「ん…っ」


くすぐったいのか、レビィはたまに体を捩った。
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