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□小悪魔の誘惑
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そこへやってきたのはミラだった。
「レビィ?どうしたの、すごく酔ってるじゃない」
「ああ、なんとかしてくれコイツ」
「そういえば…2階に使ってない部屋があるから、そこで休ませてあげたらどうかしら。ベッドがあったと思うし」
「そうだね、もう一人で立っていられなそうだし」
「ガジル、あんた運んであげなよ」
「わかってるっての」
自分以外にレビィを触らせるものか。
特に、今の状態で。
ガジルはレビィを横抱きにすると、早速2階の部屋に向かったのだった。
それを見送るルーシィ達。
「…さて」
ミラが振り返り、笑顔で言い放った。
「今から2階に行くの禁止だからね」
(ミラさん、楽しんでるな…)
「う〜」
レビィをベッドに降ろし、自分自身もベッドに腰掛ける。
「ガジル…はなれちゃやらぁ…」
「ここにいんだろ」
「…えへへ」
とは言ったものの。
この、赤い顔をしてふにゃふにゃ笑いながら名前を呼んでくる小悪魔。
さすがにそんなに無防備な姿を晒されたら、我慢にも限界があるというものだ。
恋人同士なわけだし、問題はないのだが、
果たして酔っているのをいいことにそんなことしていいのだろうか。
「ガジルぅ…」
ふと呼ばれ、そちらを向くと。
なんて顔してんだよ、こいつ…!
とろんとした瞳に、誘うような唇。
あー…
もう知らねぇ。
さっきまでの心の葛藤を振り払い、ガジルはレビィへ覆い被さると、髪を優しく撫でながら口付けを落とした。
何度も何度も、啄ばむように、そしてだんだんと深く。
「ん…っ、ふ…」
微かに柑橘系のお酒の味がした。
「はぁ…がじ、んんっ」
一度離したと思ったら、またすぐに吸い付いて舌を絡め取る。
「んぁ…」
唇を離せば、息を乱したレビィが物欲しそうにこちらを見た。
「なんだ、もっと欲しいのか?」
「…欲し、い」
もう一度唇を深く合わせる。
お互いの息ごと飲み込むように。
「ん、ふぅ…足りない…もっとぉ…」
レビィの一言で、ガジルの中の何かが弾けた。
躊躇いなくレビィのワンピースを捲り上げ、露になった太腿に手を這わせる。