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□繋がった心
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次の日、レビィが仕事を終わらせて帰ってくると既にガジルが帰ってきていた。
3日ほどしか経っていないのに、その後ろ姿にまた胸が高鳴る。
ふと、ガジルがこちらを向いた。
予想していなくて心臓が跳ねる。
「オウ」
なんて、短いけれどガジルから話しかけてくれた。
「ガジル、おかえり。どうだった?」
「ア?余裕だったぜ。ギヒッ」
いつもの笑顔に安心する。
「帰るぞ」
「あれ、リリーはいいの?」
「あァ、なんか用事があるとかでどっか出かけた」
「そっか」
二人並んでギルドを出た。
もう日は沈んであたりは暗い。
「転ぶなよ」
そう言って手を繋ぐ。
あのガジルと、手を繋ぐとか。
過去の自分が見たらびっくりどころじゃ済まないだろう。