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□My sweet
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ソファで鉄を頬張っていたガジルの隣にちょこんと腰掛けると、例の栄養ドリンクを取り出す。


「何だそれ?」

「栄養ドリンクだよ。ミラに貰ったの」


景気よく飲み干す。

フルーティーな味と、少しとろりとした舌触り。

うん、普通に美味しい。






異変は、ドリンクを飲み干して間もないときだった。

髪を乾かしていたレビィは、突然体が火照るのを感じる。


「…?」


お風呂から出て時間は経っているはずなのに。

どくんどくんと脈打つ心臓、どことなく息苦しくて。


「…レビィ?」


体の奥をずくんと突き上げる衝動に、ふるふると体が震える。


「が…ガジル…」

「どうした!?」


レビィは自分で自分を守るように抱きしめ、荒い呼吸を繰り返して目に涙を浮かべている。

やだ、なにこれ。
急にどうしちゃったの。


「おい、大丈夫か?」


レビィの様子に焦ったガジルが、レビィの肩に触れた。


「ひゃあっ」


びくんと大げさに跳ねたレビィの体。


「……お前」


赤く染まったレビィの頬にそっと手をあてると、これもまた過剰に反応する。


「んんっ」

「……ミラにしてやられたな」


そう呟いたガジルの視線の先は、空になったあの栄養ドリンク。


「…っ、ガジ、ル、…」

「…っくそ」


恐らくは媚薬を飲み干してしまったであろうレビィの、潤んだ瞳にガジルの理性がぷつりと切れた。


「レビィ」


小さな身体をぐいっと引き寄せて、口付けた。


「んっ、んん…っ」


レビィが抵抗することはなく、ガジルの胸元の服をきゅっと掴んで応えている。


「ガジル…っ、わたし…」

「お前、媚薬飲んだんだろ」

「び、やく…、?」

レビィの潤んだ瞳と、荒い呼吸と、反応がそれを示している。

レビィは働かない頭で必死に考える。
そういえば、ミラに頑張ってねと言われた。
もしかして、これのこと…?


「もっとこっち来い」


耳元で囁かれ、力が抜けた。
あつくて、くるしくて、下腹部がきゅんとする。
ガジルの声を聞くたびに。


「声だけでイきそうになってんじゃねーよ」


ガジルは呆れたような、嬉しそうな表情を浮かべて、レビィを膝の上に座らせた。
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