HAND

□怖い…
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羅刹が逃げたし、俺達新選組はその羅刹を探していた。

「ったく、どこに逃げているんだ…」

探す身にもなって欲しいと思った。



暫くして、何かの悲鳴が聞こえた。

「…あっちか…!」

俺はその悲鳴が聞こえる場所に向かって走っていった。

「…やっと見つけたぜ」

そこには羅刹がいた。

「一人残らず、始末しねえとな!!」

俺は刀を抜き、羅刹達を殺した。

しかし

「おまえの…血を…寄越せ…!」

「!」

少し離れた場所から血を欲する羅刹の声がした。そして、その声の近くに人がいることも確認した。

「ったく!次から次へと…!」

俺はその羅刹に近づき、殺した。
羅刹が倒れ、被害を受けた人を見た。

『…奇妙な恰好をしているな…』

相手は奇妙な服を着ていた少女だった。
少女は羅刹に襲われ、体をビクビクと震わせていた。

『…まだ気づいていないのか?』

そう思っていると、少女が顔を上げようとした。
俺はその少女を試すように刀を抜き少女に向けた。
少女はその光景に怯えていた。

「いいか、逃げるなよ。逃げれば、おまえを斬る」

少女にそう言おうとした。

しかし

バタンッ

少女が倒れた。

「おい、おい!」

少女の肩を揺すった。しかし、起きる気配がない。

「しょうがねえな」

俺は少女を抱え、屯所に戻ることにした。
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