HAND

□稽古に実戦!?
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私は彼らと試合する事になった。

相手は3人ずつ。私に合わせて竹刀で試合をする形式になった。

「…ドコ…カラデモ…コイ…」

「…負けても後悔するなよ!!」

相手は竹刀を振った。

シュンッ

バシーン!!!

「なッ!!」

一瞬のうちに相手に一本をとった。

「…ツギ」

「…くそっ!!」

2人目の隊士が襲いかかった。

バシンッ!

「!!?」

2人目は竹刀を飛ばした。

「…ヨカッタラ…3ニントモ…ドウゾ」

「…倒してやる――!!」

3人が一気に来た。

バシンッ!

バンッバンッ!

バッシーン!!

「…!」

…私は3人倒した。

「くそっ!」

3人は悔しそうだった。

「…アンタタチ」

私は思っていた事を3人にぶつけた。

「キコエ…ナク…テモ…キモチハ…アンタラト…オナジノ…モッテル」

「…」

「オレニ…マケテ…イヤナキモチ…ナッタダロ?…オレモ…サベツ…イヤダッタ…」

私は彼らに手を伸ばした。

「コレカラハ…キコエ…ナイ…ヒトモ…ミエナイ…ヒトモ…カラダガ…フジユウナ…ヒトモ…ヒトリノ…ニンゲントシテ…ミテ」

「…ふん」

彼は私の手を掴み、立ち上がった。

「…貶してすまん」

他の2人も同じように謝り、和解した。

ワッ―――――――――――!!

『!?』

突然、周りが騒がしくなり、驚いた。

「おまえ、すごいな!!」

「あんなにも息を呑むような試合、久しぶりだよ!」

「――!!」

「…!」

次々と話してきて、口が読めなくなった。

―いっぺんに話してくるな!一人ずつ、口を見せながら話せ!

皆に見せて、やっと落ち着いた。

―道場、結構汚れたな。

道場の床を見て書いた。

「…ホントだ」

「汚い…」

隊士達もそう思ったみたいだ。

―道場を掃除しよう!

私がこう書くと皆、嫌そうな顔をした。

―このままでもいいならいいけど、土方さん達が見たらどうなるかな?

これを書いた瞬間、皆が掃除に取りかかった。

『皆、土方さんが怖いのね』

ちょっと可愛らしい隊士達の姿を見て、私も床の拭き掃除を始めた。
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