あなたの隣

□03再会
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『ここが…呉ですか』
策「あぁ!
んじゃ、はいろーぜ!」

門が開き、そこには小さな少年がいた。
小さな少年といっても莉喬と6つ7つ離れている程度だろう。

?「お帰りなさいませ」
策「おぉ、出迎えわりぃな」
?「…いえ。
…?一人多いようですが…そちらの方は?」
策「こいつは莉喬、俺の娘だ」
?「…娘…ですか…?」

少年はチラリと自分をみた。

莉喬はフードを深くかぶっていたのでそれをとった。

その姿をみて少年は目を見開いた。
その少女は儚げで…美しかった。そしてどこか…懐かしくもあった。

「…私の名前は陸『伯言?』
…え?」
『…違ったのならごめんなさい。小さいころ…親切にしてくれた方の子に似ていたかただったので…あ、わたしは莉喬』

莉喬は申し訳なさそうに笑った。

陸「いえ、あたっています。
その話が本当ならば…あなたには名前がない…」
『ごめんね、約束破っちゃった…名前、母様にもらったの』
陸「…そうですか…本当に…
あなた…だったのですか…
…いい名がもらえてよかったですね…莉喬」
『…えぇ!』

莉喬は微笑んだ。


策「なんだぁ?
知り合いか?」
『まぁ…私の恩人なのです』
大「まぁ、莉喬の?
ありがとうございます!」
陸「いえ…またあえて…よかったですから…」
 

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