心の中の気持ち
□02改めまして
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―――――30分後――――――
ガチャ…。
いまさっきのように威圧感をもろだしでなくホッとした社長以外の人達。(社長は無傷だった)
キィー…バタンッ。
顔をあげてみるとマスターコースの生徒は固まった。
春「…綺麗…」
相変わらず、男か女かわからない中性的な顔。しかし、誰もを惹き付けるなにかを持っていた。
『…すこしだけ休ませてもらいました…』
今度は男声ではなかった。
透き通った女声だった。
龍「すまないなぁ社長が…」
『…少しは、考えてほしいですよ…それに…』
零はそっとマスターコースの生徒をみた。
『わざわざ午前中の仕事をキャンセルしなくてもよかったでしょう…社長はあの人達の可能性を潰したんですよ?』
社「それは大丈夫デース!」
龍「へぇー、なんか考えたのか?」
社「なんと、reinaをサプライズで番組に出てもらうと言ったらすんなりOKもらいマシター!」
『………ほぅ?(男声)』
林「キャー!シャイニー!
了解もらったんじゃなかったのぉ!」
社「ちなみに…零が出てもらう番組にはYOU達にも出てもらいマース!」
『……芽を摘むつもりですか?』
どうやらすぐに機嫌は直ったようだ。
社「NO!
たしかに芽を摘むようなものかもしれませんが、あなたの実力を生徒達に見せるだけデース!」
『…歌うだけ…歌うだけなら出てもいいです。
しかし、私はライブに来た人にしか顔出しはしないから目だけ隠さしてもらいます』
社「いいでしょー!
でてもらうだけであちらはベリーベリーハッピーでしょうカラー。」
『いつの録る番組ですか?』
社「今日の夜デース!」
『いきなりですか…ま、慣れましたよ…』
社「あなたには3曲歌ってもらいマース」
『…3曲ですか、では締めは両声にしますか…一曲目は女の姿で…二曲目は男…』
うーんと唸りだす。
社「曲はおまかせしますが締めはあなたが言ったトーリ、両声で絞めてクダサーイ」
『わかりました…。
じゃ、私…寝てきます』
社「む?
藍さん達に会いに行かなくていいんデスかぁー!!」
『連絡は一応したので…大丈夫でしょう……っと…』
社長を見ながら話していたので誰かにぶつかってしまった。
その人物つは、七海春歌だった。
春「あ!
ご、ごめんなさい!!」
『あ、こっちこそごめんなさい…』
春「け、ケガとかしてませんか…?」
『クス、えぇ…あなたは大丈夫ですか?
それにあなたのほうが歳上ですから敬語は結構ですよ』
春「そ、そんな…いくら歳…う…え…?」
音「歳上っ!?
え、え?な、何歳なんですか!?」
『そうですね…今年でやっと17ですね…敬語は結構なんですが…』
マスターコースの生徒は目をみはりじっと零をみた。
16にみえない。
なんてたって大人びているし、何というか…色気が半端ない。
『すいません、そろそろ眠いのでいきますね…
あ、…あと、改めまして…天野零です。では…』
天野 零…トップスターの本名…知っちゃました…。