心の中の気持ち

□03練習中
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パンパン…。

ダンスの講師がきて手を叩きリズムを刻む。
生徒達はそのリズムにのって鏡と向き合いダンスをしていた。

「はい、そこでターン!」

音「うぇ、ちょ…っ」
翔「うわわっ…!」

音也と翔がお互いにぶつかり合い一緒に転んでしまった。

あわてて春歌は二人に駆け寄る。
春「だ、大丈夫ですか!?」

音「いてて…俺は大丈夫…翔は?」
翔「あぁ、大丈夫だ…」
ト「やれやれ、君達はいつまで座っているつもりです?」

「ほら、立て
ただでさえ時間がないんだ!」

講師が急げとはやしたてる。

音・翔「「は、はい!」」

「じゃあ、行くぞ!」

パンパン…!

生徒達の練習はまだ始まったばかり――。



もう一部屋練習室は…。

パンパン…。

キュッキュッ…。
「はい、ターン」

キュリリッ…。

「はい!OKです!
完璧な踊りでした!」


『…ふぅ…ありがとうございます』

流れる汗をタオルでふき一息つく。

「次は歌有りでいってみますか?」
『そうですね…ビデオを回してもらってもよろしいですか?』

「えぇ、もちろん!」

何分か休んだあと、『よし…やりますか…』と言い頬をペシペシと叩いて気合いをいれなおす。

ゆっくりと鏡の前に移動する。

深く深呼吸してから、うつむきイメージし、頭でこのあとどうするかを整理する。

ゆっくりと顔をあげると、その顔は零ではなく国際的トップスターのreinaの顔だった。

『お願いします…』

「はい、じゃ…流します!」

〜♪…。
曲が流れだしたと同時にその曲に合わせダンスをする。

もうすぐ歌詞が入る。

マイクを持つ手に力がはいる。
さぁ…想像しろ。

目の前には大勢の観客。
沢山のスポットライト。

みんなが…自分みて自分の歌を聴く…。

さぁ、はじめよう…。
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