新テニ

□03高校生・彼女の実力
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「ぐわぁぁぁっ!!」

…ドサッ…
「六式波動球…」

「何てパワーだ!?
…マジであんな中坊いていーのかよ!」

「やっほーい!!」
「石田銀の波動球は108まであるよん♪」

高校生と中学生の試合はまだまだ続いた。

ツツゥ――ッ
「妙技綱渡り…どう天才的?」

「ほう中学生にしてはいい球打つじゃん!」

飛んできたボールは一瞬できえた。
「!」
「〔神隠し〕ばいね」

「ハブ!」←漢字がわかんなかったんです…

一旦コートから視線を外したら天神と平理が背の大きい中学生にボールをもらっている姿が目にはいった。

それを帽子を被っている人に怒られ、紳士みたいな人になにか指摘をうけ紳士はチョロ毛の人に同意を求めようとしたがそのチョロ毛も日本語ではない、なにかを言って紳士にツッコミをいれられた。

…余裕だな、中学生は…。
…自分も中学生だけど…。

それを見終わったあとコートをみた。

ちょうど、佐々部と黒帽子を被った人と試合をしているようだ。

「動くこと雷霆の如し」
「どいつも中坊相手によっ
この佐々部様がウジ虫共を退治してやんよ!」

真田が打った球を打ち返そうとしたとき…。

え…!?
「えええっ〜〜〜〜〜っ!!?」

へぇ、ガットをやぶったか。

「どうした?
ラケットに穴があいてるぞ」

妙に威圧感があるなぁ、あの人。
『…六式波動球…妙技綱渡り…神隠しに動くこと雷霆の如し…ね』
「コピーは完了したかい?」
入江は静の顔を覗きこんだ。

「したなら、試合止めにいくぞ」徳川はそう言って入江を静から離らかす。
『はい、完了ですよ』

「行くか」
鬼は静の頭をポンポンと叩き三人と肩を並べ行こうとしたら、入江に「静は後ろにいてね」と言われ三人の後ろについていった。


「相手の力量も測れず戦うとは浅はかですね」

「見苦しいぜ!!
もうボールを取れなかった奴等は帰んな!
これ以上醜態曝すなよ!!」

「クスクス、そうだね
我等が姫と王も怒ってるよ
特に王が…ね?」

入江が横にずれるとそこには三人に比べて小柄な美少年がいた。

「ま、…【魔王】っ…!」

『…よぉ佐々部…お前、俺の言ったこと守れねぇのかよ
神聖なコートにペッペッと唾をはくは、勝手に試合なんかしたりしてよぉ…』

ボールを取れなかった高校生が青ざめていく。

「っ…ぅ…」

佐々部は耐えきれなくなりテニスバックを担ぎ帰っていく高校生についていった。

『…まだまだ言いたいことあったのに…』

その呟きをきいた三人はただ苦笑するしかなかった。
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