あなたの隣

□01出会い
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ずっと自分の名前について考えていると襟をつかまれグィッとひっぱられた。


「ちょっと!
聴いてんの!!??」

母がヒステリックな声をだして少女に髪を掴み上を向かす。

『…っ…いっ…た…』


首がいたい……昨日、母に首をしめらた。それにくわえ爪をたてられたので傷ができた。


ちょうどその部分の衣がベリッと向けて血や膿がでる。






「くそがぁあ!!」
もう一発少女の頭を殴った。

『…っっ!!』

声にだすまいと耐えた。

少女の頭から血が額から頬にまで血がつたった。

何度も見慣れた血が床にぽとぽとと落ちる。


「ちっ!

汚いものつけやがって!」

母は暖かい格好をしてからそのまま髪をつかまれ、ズルズルとひっぱられ外にでた。










外には雪が降っていてチラチラと白いものが少女と母の上に落ちてくる。


少女の格好は薄着で靴もなにもはいていなかったのでガタガタと体が震える。



『…や…さむ…』

「うるさいっ喋るな!」

『っぁ…!』

つよく髪をひかれひっぱられていく。

母の足跡と引きずられていく跡が雪につき、血も点々と雪のうえにつく。



目には包帯がまかれているためどこにむかっているかなんてわからない。


ただ少女には恐怖しかなかった。
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