心の中の気持ち

□03練習中
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音「つっかれたぁ〜」

全員が床に座りこみ荒い息を吐いていた。

那「…汗がとまりませんねぇ…」
ピヨちゃんのタオルで汗を拭く那月。

「…だいたい大丈夫になってきたか…おい、reinaがいま練習で通しているみたいだ…見に行くか?」

レ「へぇ?レディーの?
是非見に行きたいね」
真「俺もいってみたいが…皆はどうする?」

翔「いくいく!」

全員が行く気満々だった。
「んじゃ、いくか
こっちだ…」

―――――――――――――――――――――。

「じゃ、あけるぞ…」

講師があまり音をたてないようにドアをあける。

全員がワクワクしながらその部屋にはいり目をむけると全員の動きが止まった。

『ねぇ?
こっちにこいよ?
君に触れたくて触れたくてたまらない…』

いまどうやら二曲目を歌っているようで男声で歌っていた。

キュッ…。
軽やかに流れるような無駄のないダンス。

『…あの日と同じ空に一筋の雲が流れている
楽しいことばかりじゃない。
間違ったことだってある。
誰だって失敗するんだ。完璧な人はこの世に存在しないから。ねぇ、だから恐れないでここにおいで…』

艶のある色っぽい声でこの部屋にいた者をつつま込み離さない。

…抜け出せない…。

『…ほら、つかまえた…
もう俺から逃げれない』

その歌詞を歌った瞬間、妖しい笑みを浮かべ

生徒達はギクッとなった。

“もう俺から逃げれない”

その言葉があまりにも図星だったからだ。

〜♪…。

『…次、三曲目を…』

その言葉にハッとして一瞬焦った顔をした。
「!…っはい…」

講師が曲の準備をしている間に零は頭でイメージする。

「流します!」

『お願いします…』


〜♪〜♪。
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