心の中の気持ち

□05才能の差
3ページ/4ページ


お前はただ歌うだけでいい。歌って観客を楽しませればいいだけだ。


…うるさい。

他のことなんて考えるな!!!


…うるさいんだよ、くそじじぃ……っ。


いいかお前は特別なんだ!


ガバッ!!!

『黙れっくそじじぃっ!!!!!!!!』
ハァハァ…と息が荒い。

額には汗が服はビッショリと濡れていた。

嶺「…グズ…ぅ…」

『え…な、何やってんの嶺二
そんな隅っこにいて…』


嶺「だってっ〜!」

藍「ふぅ…零が“黙れっじじぃ!!!!”なんて言いながら起きるからだよ…」

蘭「フンッ…それで零を揺すりながら“零〜零〜起きてよぉ〜”って言ってたからな…自分のことじゃないのかって思ったんだろうよ」

カ「まったく休ませてやればいいものを…」

カミュは小馬鹿にしたように嶺二を見下していた。

『あぁ、ごめんごめん嶺二!

ちょっと悪い夢みちゃって…』

藍「あぁ、…そういうこと…
よかったね、嶺二。

自分のことじゃなくて」

嶺「うん、よかった〜グズ…」


零は少し苦笑いしながら嶺二にごめんねと言った。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ