心の中の気持ち
□05才能の差
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《お前はただ歌うだけでいい。歌って観客を楽しませればいいだけだ。》
…うるさい。
《他のことなんて考えるな!!!》
…うるさいんだよ、くそじじぃ……っ。
《いいかお前は特別なんだ!》
ガバッ!!!
『黙れっくそじじぃっ!!!!!!!!』
ハァハァ…と息が荒い。
額には汗が服はビッショリと濡れていた。
嶺「…グズ…ぅ…」
『え…な、何やってんの嶺二
そんな隅っこにいて…』
嶺「だってっ〜!」
藍「ふぅ…零が“黙れっじじぃ!!!!”なんて言いながら起きるからだよ…」
蘭「フンッ…それで零を揺すりながら“零〜零〜起きてよぉ〜”って言ってたからな…自分のことじゃないのかって思ったんだろうよ」
カ「まったく休ませてやればいいものを…」
カミュは小馬鹿にしたように嶺二を見下していた。
『あぁ、ごめんごめん嶺二!
ちょっと悪い夢みちゃって…』
藍「あぁ、…そういうこと…
よかったね、嶺二。
自分のことじゃなくて」
嶺「うん、よかった〜グズ…」
零は少し苦笑いしながら嶺二にごめんねと言った。