心の中の気持ち
□06こっちをみてよ
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〜藍side〜
零はいつもボクに教えてくれる。
ボクが「なんで?」「意味がわからない」と言えばどうしてわからないのかはじめに聴いて、ボクの意見を尊重しながら教えてくれる。
教えてもらってもわからないときがあるけれど零の言っていることはなぜかスッとはいってくる。
わからなくてもいまさっきみたいに『焦る必要なんてない』と言って落ち着かせてくれる。
ねぇ、零…ボクはどうやったら愛をしれるかな…。
その愛という感情を…ボクは得られる?
もし得られたのならボクは真っ先に君に愛を伝えたい。
零はいま夕食の準備している。
ボクもそろそろショウ達と生活しているとこに行かなくてはならない。
帰る前に…零、こっちを…こっちをみてよ…。
どうしても零の笑った顔が頭から離れなかった――。
こっちをみてよ
翔(な、なぁ那月…藍のやつどうしたんだ…?)
那(なんだかボーッとしてますねぇ…)
春(熱でしょうか…?)
それが《愛》と気付くまで…
あと少し…か…?