長編置き場

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神さまを見つけた。















太陽を背にこちらを冷徹な目で見下ろす、圧倒的存在。






薄れゆく意識はすべてそちらに向けられた。






時間にしてほんの一瞬だっただろう。


しかしまるで何時間も経った気がした。









負ったばかりの打撲も



折れた骨の痛みも



何度も斬られた刀傷も





千切れた腕の痛みさえ



意識の彼方へ飛んで消え去った。





瞬きするのも忘れて凝視した。




真っ黒なコートで全身を覆い、人を寄せ付けない異様な風貌をした彼は



朧気ながらしかと飛段の目に焼きついた。
















男はなんの感情も浮かんでいない目で無惨に倒れた飛段をただ見ていた。


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