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□桃祭り
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指定場所に近づくと、仄かに花の香がした。
しかし、此処は無限城。
花など咲いている事は珍しい。

「あ、俊樹!早かったんだね。」

花月の声が聞こえて、ふと顔を上げると…





一面の桃色




「……これは一体…!?」

目の前には満開の桃の花。

「ああ、これは今日の為にマクベスに作ってもらったんだ。」

今日は桃の節句だから、桃の花を。

「そうだったのか。」
「それに、俊樹の誕生日だよね。おめでとう。」

俊樹は、振り袖を纏って微笑む花月に暫し見取れていた。

「行こう、俊樹。皆待ってるから。」

花月は俊樹の手を取って皆の待つ桃の木の下へと駆けていった。


→おまけ
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