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□短冊に願いを…?
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七夕、無限城にもちらほらと笹飾りが見受けられる時期になった。

「ねえ皆。僕達も七夕やらない?」

いつものように、風雅の本部で朔羅の煎れたお茶を飲んでいると、ふと花月が言った。

「いいね、笹飾って短冊に願い事♪」
「そうね、たまには息抜きも必要ですし。」

祭蔵は既にやる気満々である。
朔羅も少し楽しそうにしている。

「俺も賛成だ。俊樹はどうなのだ?」

十兵衛が問うと、皆が俊樹に注目した。

「お、俺は…。良いのでは…ないか?たまには…。」

何か様子がおかしい。

「俊樹?どうかしたの?」

やはりと言うべきか、感の鋭い花月には見抜かれてしまったようだ。

「何でもない…。気にするな。」

明らかに動揺しているのがわかる。

「俊樹…」

花月が何かを言おうとした。が、俊樹は「見回りに行ってくる…。」と言い残し部屋を去って行った。
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