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□大晦日と除夜の鐘
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今日、大晦日は毎年のようにHONKY TONKで年越しをする予定だった。
紅白も見終わり、あと少しで正月という時間に、蛮は席を立った。
そして、向かった先は出入口…。
「…蛮ちゃん?どこ行くの?もうすぐ年明けだよ!」
いつもなら、年明けと共にコーヒーを飲むって言いだすのに…。
「寺だよ。銀次、お前も来い!」
初詣でもするというのか?
「何でお寺?」
「説明は後だ。さっさと来い。」
意味がわかっていない銀次を半ば引きずりながら蛮はHONKY TONKを後にした。