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「キャプテンさん」
「なんだ」
「男バスの練習日程表とかあります?」
「あるぞ」
やっっべぇ。笠松先輩まじかわいい。
一向にこっち見てくんないの。
女の人が苦手なのは知ってたが、
この反応だと私もちゃんと女の子に含まれてるんだな。
にしてもかわいい。
「ほら」
「ありがとーございます」
プリントを受け取る。
よし、今日はキャプテンメインで撮ろう。そうしよう。
「佐風さんっ」
「あー・・・」
黄瀬だ。
「黄瀬クンどしたの?」
「覚えてくれたッスね!よかった・・・!」
まあ最初から普通に知ってたがな。
わざとだし、忘れてたの。
「もうあんときはもう・・・!」
「ああ・・・w」
思い出して笑ってしまう。
あのとき=バスケ部に初めて行った日。
黄瀬知らねーって言ったら、体育館中が沸いたという。
お前知られてねーじゃんっていう。
いやー、何?っていう顔してたけど、内心爆笑だったわ。
堪えるのしんどかった。
・・・あ、そーだ。
「黄瀬クン、」
「何スか」
「女の子に、黄瀬クンの写真欲しいって言われたから、あげてもいい?」
「え゛」
「一応聞いとこうと思って」
めっちゃ嫌そうな顔してんな。
ま、聞いたとこでOK出すはずねーけど。
・・・
軽い冗談で言ったはずなのに、黄瀬があーとかうーとかしか言わないんだが。
「・・・冗談だよ、冗談」
半笑いしながら言う。
と、一瞬呆けた顔をする黄瀬。
「冗談・・・・・・マジあせったー・・・冗談キツイッスわ・・・」
「ごめんごめん。
いやそんな本気にするとは思ってなかったから」
笑いながら答える。
「ひどいッスよ」
「えーw
それにウチの部活、そーいう取引禁止だし」
「え。そうなんスか?」
「うん」
個人的趣味としてならOKらしいがな。
実際に、頼まれた女の子のカメラ、今手元にあるし。
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