BOOK

□崩された平和論
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いっそのこと、奪ってしまおうか。














huzigaya side






一年前。




「好きです」


「・・・ごめん。俺、ーが好きだから」




君に振られた日のことが、昨日のように思い浮かぶ。

もう一年もたったんだな、と懐かしむ気持ちと、一年も振られた人を想い続けてる自分になんだか哀れみさえも抱く。





「みっくん、」



ふと洩れた愛おしい人の名前。



一年。

この歳月はとてつもなく長く感じた。



好き、好き、でも。


・・・君はあいつと付き合っていて。



仕事の度にイチャイチャされたら、そりゃ傷つくよね。





「藤ヶ谷!」


びくっ。

いきなりみっくんに呼ばれ、驚く。




「もうなに驚いてんだよ」


まあ、うん。

ここ楽屋だもんね。


特別に大きな声ってわけじゃないし。


不思議に思うか。




「ごめん、ちょっと考え事してて・・・
みっくんはどうしたの?」


「あ、今日の仕事のことについて、ちょっと。」



みっくんは、相変わらず真面目だなあ。

そんなことを思いながら話を聞いていたとき、ふと首筋に目がいった。



ー・・・キスマーク。


どくん。



別に、おかしいことでもないし、付き合ってるから当たり前だとは思うけど。

やっぱりむかつく。


君が、みっくんが他の男に触れられているのが。




どくん。



胸が高鳴る。


ああ、どうしよう。

駄目だ、みっくんには恋人がいるのに。




どくんどくん。



・・・なんで、俺が我慢しなくちゃならないの?

俺だって誰にも負けないくらい、みっくんのことが好きなのに。





どくんどくんどくんっ。



そうか。

奪ってしまえばいいんだ。





反射的に身体が動く。

ちゅ、としたリップ音の後に舌と舌が絡み合う水音。





「ーふ、じがや・・・っ」



みっくんは息を乱して、俺にされるがまま。



長いキスを終えると、みっくんは何か言おうとしていたがそれを遮って、俺はこう言った。






「俺、今日からみっくんを奪いに行くから」











((その平和は俺にとっては偽物なの))








あいつはご自由にご想像下さい。

で、こっちもくっつく(^q^)
これはこの小説でスレてる、っていうよりいまからスレる小説です((爆

ガヤさんスレて、巡り巡って、でも結果くっつくと思う←


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