BOOK

□壊れものの恋心
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君を壊してしまえば。

そしたら手に入ると思ったんだ。






壊れものの






yaotome side






錆びた鉄が擦れる音に、鉄の匂い。



もう暴れるのを諦めたのか、はたまたそんな気力すらないのか。

口元に微かに見える赤い水にちょっとした罪悪感と、それ以上の快感が走る。



ねえ、苦しい?


・・・大ちゃん。





「ひ、かるくん・・・」




途切れ途切れに俺の名前を呼ぶ大ちゃん。

なんだ、まだ喋れたの?なんて言葉を掛ければ、酷く悲しそうな顔に変わる。



なんだかその顔が妙にむかついて頬を殴れば、血が口元から顎に伝った。


もっと大ちゃんの嫌がる顔が見たくて、唇を合わせれば鉄の味。

それがなんだか心地よくてむさぼるように激しいキスをする。



まさかキスされるとは思ってなかったみたいで、必死に抵抗する大ちゃん。


口内を沢山犯してから唇を離せば、唾液の糸が伝う。






「なんっ、で・・・ひかるくんは、薮くんがっ」


「・・・っ、うるさい!



その言葉の続きを聞きたくなくて。

思わず大声で叫んだ。



俺自身が、壊れてしまいそうだから。


だから、・・・君も壊れてよ。





俺は大ちゃんの上に覆い被さって、首筋を舐める。


"やめて"そう言って抵抗しているけど、拘束しているから行為を止められるわけもなく。





「やだっ、・・・薮くんが好きなんでしょ!?」




多分、今の大ちゃんの精一杯の声で、そう叫ぶ。

違う違う。やめろ。





俺は聞こえないふりをしてイライラを全部だいちゃんにぶつけた。







あとに、残ったのは。




罪悪感と、虚しい気持ちと、

・・・本当の、想い。















(今更なんて、全部遅いんだ。)(だから、)


((壊れてしまえば楽なんだ))

















リクエスト第一弾!

ひかありで監禁系と言うことでしたので、一応そんな感じにしたつもりです←


ひかるくんは薮くんが好きだけど認めたくなくて、
でたまたま薮くんと仲良くしてた大ちゃんに嫉妬した、ってことです

んでもって大ちゃんやっちゃってから後から気付いたとういね。うん。


解説が定番になってる今日この頃((爆


なんかエロっぽいの入れたかったんで、最初暴力とかそんなんでしたけど、
やっぱりエロ入れました←

期待してたでしょ!((すいません、悪ノリです(^q^)



とりあえず、リクエストありがとうございました!


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