BOOK

□きっと迷走
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だってまだ認めたくない。






きっと






huzigaya side






「藤ヶ谷」



俺を呼ぶその声が、誰よりも愛しいひとを呼ぶものだなんて、知ってる。






「藤ヶ谷、俺、・・・お前のこと、好きなんだけど」



北山からそう告白された日。

微塵も動揺しなかった俺はきっとそうなることを解っていたのかもしれない。




「俺はね、北山が大嫌いだよ」



そう返したときの北山の瞳が、今にも泣きそうなくらい悲しそうだったのをよく覚えてる。




「なん、で・・・」



好きなひとから嫌いって言われたら、そりゃショックだろうな。

他人事のようにそう思えた。




「だって、信じられないし」



その時の俺の言葉は、本当。


後日、北山を意識するようになってから、それが本当なんだとは気付いたけど。

別にわざわざ伝えるものでもないし。



それに大嫌いって言葉はあの時も今も本当。


俺は北山が、大嫌い。








「ー藤ヶ谷、」



耳元で北山の声がして、パッと目が覚める。

もしかしてあのあと、寝てしまったのか。




「・・・北山、近い」


「あ、ごめん」



あれ以来、北山は必要以上に俺に近づくこともなくなったけど。

っていうか、二人っきりで話すのは、あの時以来かもしれない。





ー俺は、北山が俺を見つめる視線が、誰より優しいのを知ってる。

何より俺を大事に思ってくれてるところなんて、とうの昔に知っていた。




・・・だって、俺もー・・・







俺は北山の真正面に座った。

じーっと黒目がちな瞳を見る。





「ねえ、」


「・・なに?」



「俺、誰にでもいい顔する北山が大嫌いなんだ」


「・・・うん」


「でも、・・・」



「ーえ?」









"俺にだけ優しい北山は、・・・嫌いじゃないよ"













(俺自身が認めてしまう前に、)(・・・気付いてよ)















意味不明←
って方、すいませんm(_ _)m

ざっくり言うと、ツンが若干(!?)多いガヤさんですね(^q^)

北山さんが好きなのは気付いているんだけど自分では認めたくなくて、北山さんに気付いて欲しいガヤさんです←


実は「1925」と言う曲をイメージして書きましたー!
ボカロの初音ミクのです。

大好きなんです、この曲。


内容には添えてないけど(←)個人的には満足満足!!


ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました(^o^)/


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