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□いつだって退屈しのぎ
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そのはずだった。

ー君に出逢うまでは。






いつだって退しのぎ






chinen side





本気になるつもりなんてなかった。

・・・なのに。





「俺、知念が好き・・・で、その、付き合って下さいっ」



男でも女でもいつだって、僕に告白してくるのはつまらないやつばかりだった。

でも、まあ顔さえ良ければ暇つぶしに付き合うけど、すぐに飽きて。


今回も、相手が君に変わっただけなんだと思っていた。




「大ちゃん、・・・うん、僕も好き」



好きでもない人にでも、好きだって言葉は言える。

俺は大ちゃんに向かってにっこり笑顔を作った。


大ちゃんから言われるのは、予想外でびっくりしたけど、所詮みんな同じ。

そのうち、飽きちゃうから。



ー・・・そう、思ってたのに。




「知念ーっ!」



どきっ

君に名前を呼ばれる度に高鳴る胸はなに?


なんだか苦しくて、でも甘酸っぱい。



違う、違う。


そう思っても、鼓動は止んでくれない。

想いが、止まってくれないー・・・




「どうしたの、大ちゃん」


「あのさ、」




ちゅっと優しく重ねられた唇が熱い。

ああ、もうなんで。


自分の全てが君に向けられているようでなんだか苛々して。



ー君の瞳をみると、汚れてるって思い知らされてる気がして。



僕はどうしようもなくなってその場から逃げ出した。

走る、走る。





「なんなんだよ、もう・・・っ」





この感情の正体に気付いてしまいそうな自分が怖くて。













(いつだって退屈しのぎの恋、)(・・・そのはずだった、のに。)













突発的に書いたありちねです←
こんな知念様が可愛くてしょうがない(^q^)

管理人の変態性が垣間見えた話でした((爆

だって好きなんだもん!


乱文失礼しました、また見てやって下さいm(_ _)m


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