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□甘ったるい恋はいかが?
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お砂糖多めはどうでしょう?






甘ったるい恋はいかが?






ymada side






「山ちゃーん!」


「裕翔くん、遅かったー」


「あー、ごめんっ!・・・寝坊しちゃって」



"もう、仕方ないな。俺も一緒に怒られてやる!"って笑う君に、僕は夢中ですー・・・


・・・なんて。

本人には言えないけどね!



ってかいつも遅刻して付き合ってるのは僕の方だし!なんて思いながら、その綺麗な笑顔に見とれてしまう。




「・・・裕翔くん、どうしたの?俺の顔見て」


「ーっわ!ご、ごめん」


「いや、別に謝る事じゃないけどさー」



ああもう。

最近やたら山ちゃんにドキドキする。


僕ってすぐに顔に出る方だから、ばれてないか心配しちゃったり。



何も知らない山ちゃんは、ニコニコ笑ってて、・・・可愛い。

って、そんなこと思ってる場合じゃなくて、




「山ちゃん、学校!」


「・・・あ。」





――――――――――――――――――――――――




あの後俺たちは勿論怒られて、只今二人で掃除と言う罰を受けてます。

でも、二人っきりなのは、ー嬉しいかな、なんて。


そんなことを思ってるうちに、掃除は終わってましった。



掃除用具を片付けに行くと、そこには山ちゃんが先にいて。





「あ、裕翔くん。ーごめんね、付き合わせて」


「ううん、俺は別にー・・・二人っきりになれたし・・・


「え?」


「っ、なんでもない!」



ああ、駄目だ。

ドキドキする。


そんなドキドキに一人で格闘していると、閉まったはずの掃除用具が山ちゃんに向かって倒れてくる。




「ー危ないっ」



掃除用具が倒れる音がして、背中に少しの痛み。

そして腕には、人肌の温もりー・・・




「あっ、山ちゃん、ごめ・・・っ」



思わず僕は山ちゃんを抱き締めてしまったようで。

やばい。

ドキドキが伝わってしまう。


そう思って、パッと離れた。




「ううん、それより、裕翔くん大丈夫!?」



山ちゃんは背中をさすって、"ごめんね"と謝る。

その姿が妙に可愛くて、愛おしくて。


"うん、全然平気だから"と返せば、"・・・よかった"とほっとしたように笑うところも可愛い。




「ー・・・可愛い」


「・・・・・え」



ん?あれ、僕。

今の、言葉に・・・ー出てた?




「ちちち、違っ、そう言うんじゃなくてっ」



必死に弁解しようと山ちゃんの顔を見ると、ほんのり頬が赤い。

・・・これって、




「あ、うん、大丈夫。解ってる・・・」



そう言って反対側を向く山ちゃん。

早く帰ろーぜ!とそのままの向きで言って、結局その日は顔を見ることはなかった。





ねえ、山ちゃん。


ー・・・耳が真っ赤になっていたのは、ちょっとは期待してもいいって証ですか?











(勘違いでもいい、期待させて。)(甘ったるい恋はいかがでしょう、)












美紀様からリクエストで、ゆとやまで学パロでほのぼのでしたー!

まさかの一番の苦手分野[ほのぼの]←
ただ単に甘くなってるだけかもしれないかもしれない((爆

こんなので良かったら受け取ってください!

リクエストありがとうございました(*^∀^*)


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