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□歪みの絶えない愛言葉
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この世界に俺と君だけだったらよかったのに。
歪みの絶えない愛言葉
yamada side
ねえ、ねえ、なんで。
なんで大ちゃんは、俺以外のやつなんかを見るの?
大ちゃんは、ー・・・俺のものでしょ?
「知念ー!」
「どうしたの、大ちゃん?」
あああああ。
俺以外のやつに話しかける姿に苛々する。
別に浮気しているわけでもない。
ただの日常会話なのに。
「ねえ、大ちゃん」
少しだけ低い声でそう言えば、知念にごめんな、って伝えて俺のものへ来る。
「ー俺以外とやつと、あんまり仲良くしないでっていったでしょ」
「・・・、ごめん、」
大ちゃんはすぐに謝った。
大ちゃんが悪いわけじゃないのに。
ー自分の独占欲が異常だなんて、とっくに知っていた。
それは、大ちゃんも知ってる。
前に薮くんと凄く仲良さそうに歩いているところを見て、凄く嫉妬して。
大ちゃんの前で"もう薮くんと二人で出掛けないで"って言って手首を切ったら、大ちゃんは、驚いて"何やってんだよ!"って。
すぐに応急処置してくれた。
"だって大ちゃんが、俺以外の人間と仲良くするから"って言えば、目を見開いてから"・・ごめん"って謝った。
それから、俺の独占欲に耐えきれなくなったのか、一度だけ別れようって言われて。
嫌で嫌で嫌で。
ビルの屋上に行って"死んでやる"って言ったら、結局別れることはなかった。
でも、今思えば。
多分振られてたらあそこで飛び降りていたと思う。
だって大ちゃんがいなきゃ生きてる意味なんかない。
「・・・大ちゃん」
「、なに?」
「好き。ー大ちゃんは、好き?」
そう言いながら俺はにっこりと微笑む。
君の答えなんて、知ってる。
「ー・・・好きだよ、」
ああ、優しくてお人好しな大ちゃん。
他に好きな人が居るのも解ってるんだ。
それでも、また俺がなにをするか解らないから、一緒に居てくれる。
俺は全部を知りながら、知らないふりをして。
今日も、歪んだ愛で君を縛りつける。
(狂っていることなんて、)(とっくに知っていたの)
えー、これはアンケートで"病み山ちゃんが大好きです!"と書いてくれた方がいて、書きたくなったので書きました(^q^)
え、病み方違う?そこは指定してくれなきゃ((爆
調子に乗ってすいませんm(_ _)m
ちょっと楽しかったです←