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□涙がでる程幸せな昔話をしようか
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ST☆RISHが波に乗って5年周年記念のコンサートを終えた時









T「すいません、」








言い出したのはトキヤだった。










O「なっ、なんで!」









でも、みんな思いの外冷静だった。










S「…オレ達と居たくないのか?」









T「!? 違います!!

確かにあなた方とは合わない面も多々あった!








しかし、私はそれでもHAYATOとして芸能生活を送っていた時とは比べものにならない程幸せでした!」








R「じゃぁ、何で…いや、」







T「それは…!!







…私はソロ活動をしたくて、早乙女学園に入ったんです。








別にこの現状が嫌な訳ではなく、」











T「……正直に言います。















…………もうグループ活動は限界なのでは、と…












すいません、
















さようなら。」












バタン…










トキヤの出て行く音がシンとした部屋に響いた。









M「…確かに、」









静寂を破ったのは真斗だった。










M「一ノ瀬の言う通りかも知れないな…」









S「…あぁ。」









N「…僕も薄々感じていました。」









R「そうだね…俺と聖川は家のこともあるし、」










そう言ってひとりひとり出て行く、












やけに静まり返った部屋で、















トキヤの言葉がぼんやりした頭の中でいやに反響していた。











(すいません、









ST☆RISHを辞めさせて下さい。)









こんな事になったのに、










ヤケに冷静な頭が











本当はオレも感じていた










と告げていたのは














昨日の事。










((さぁ、













涙がでる程幸せな昔話をしようか。))
 

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