kadsura
□02 夢
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珍しく俺は熱をだした。
熱なんて可愛いもんでもないかもしれへん。
正直意識は朦朧としとっておかんが何か言うとるんやけど聞き取れへん。
体温が通常より低い俺が40℃超える熱を出してるやから当たり前や。
おかんに抱きかかえられながら浅い呼吸を繰り返した。
頭の中で木霊する声が、
誰かは分からへん。
ただ、懐しく安心感がある声に不思議と意識を手放してた。
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