キセキ以外
□ゼラニウム
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桃「誠凛のみなさん、こんにちは!」
部活中、桐皇学園の桃井さつきが来た
リコとは少し打ち解け合い、誠凛にちょくちょく来るようになった。
日「おう」
伊「こんにちは」
皆も普通に接している
桃井さつきはマネージャーとしてとても頼りになる人だ
才能もある
だが私は彼女と正反対、ぜんぜん役に立っていない
日向先輩は彼女に対しては笑顔だが私に対しては呆れたような表情を向ける
私は皆に迷惑をかけている
つまり、必要のない存在なんだ
いままで退部届けを出すのを引きずってきたが
やっと決心がついた
『リコ先輩、少しいいですか?』
リ「どうしたの?」
退部届けを渡すと、リコ先輩は目を開き、どうして?と聞いてきた
『私には才能が無い、ここにいても皆に迷惑をかけているだけなので』
リコは「そう・・・」と言うとしばらく口を閉じた
しばしの沈黙。空気が重く、潰れてしまいそうだ
するとリコは口を開き、こう言った
リ「日向君に伝えなさい」
『・・・はい』
重い足どりで日向先輩のもとへ向かった