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□第1話…やっぱり友達最高!
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人間界での修行から早3年。
未だ大王になる気配を見せない怪物くんへのスパルタ授業は、毎日続いていた。
家庭教師「え〜、いいですか王子、まずこの怪物ランドはあなた様のお父上様である大王様が…」
怪物くん「はぁ〜あ」
家庭教師「王子!あくびなどしてる場合ではございません!まもなく大王となられる貴方がそのようでは、大王様が…」
怪物くん「うるさーーーーーい!」
家庭教師「まったく王子はいつまでそのように、子どものようなマネをされるのですか!」
より一層不機嫌になった怪物くんを止められるものなどいるはずもなく・・・。
怪物くん「あーーーーーうるさい!うるさい!うるさーーーーーい!大王なんかやめだっ、やめっ!こんなつまんないこといつまでもバカみたいにやってられっか!」
ここで怪物くん、ガバッと立ち上がり腕を組んで一言。
怪物くん「よし、人間界にいくぞ」
それを聞いて傍でうとうとしていたお供3人は大慌て。
ドラキュラ「なっなっなっ、何て言ったザマスかぼっちゃんっ、Me達には聞こえなかったザマス」
フランケン「フガフガ」
オオカミ男「そうでガンス!何も聞こえなかったでガンス」
怪物くん「うっせー!つべこべ言わず、オレ様が行くっつってんだから行くんだ」
相変わらずわがままな怪物王子は、お供3人の心配をよそに早速人間界へと向かってしまうのであった。
ドラキュラ「待つザマスーーー!あぁ出世の道が…」
フランケン「フガフガ」
オオカミ男「また一歩遠のいたでガンス」
一方水晶ごしに写る様子をみた大王は。
大王「ぼうずめまたしても人間界に逃げよって。」
じぃ「これではいつになっても新大王の就任式ができませんねぇ。」
大王「うーん。ぼうずには困ったものだ。」
じぃ「連れ戻しますか?」
大王「……ラストチャンスだ。もぅ少し様子を見るとしよう。」
大王(ぼうず、今度こそ大王に相応しい怪物となって帰ってくるのだ)
いつまでも可愛い一人息子には甘い大王。
怪物くんの新たな修行が幕を開けようとしていた。