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□第5話〜俺を信じろ!
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デモアが気がつくと、茶色い木の天井。
隣にはよし江が、眠っています。
デモア「何度同じ夢を見れば、気が済むんだ…」
デモアがこの悪夢を見るのは、初めての事ではありません。
100年以上もこの悪夢を見続けたせいで、デモアはあの幼かった頃起こった、大事件を忘れることはありませんでした。
朝起きても、ふと夢のことを思い出します。
どうしておじ様は迎えに来てくれないのか、噂は本当なのではないか…考えたことは一度や二度ではありません。
デモア(こんなのと、考えてもしょうがないのに…)
よし江「デモア様、何かございましたか?お元気がないようですが」
モア「……関係無いでしょ」
モアは相変わらず、この調子です。
よし江「本日は何時頃お帰りに?」
モア「だからっ!、関係ないでしょ」
実はもう、桜町高校は夏休みに入っていました。
しかし、学校が休みだから行くところが無いとは言えず、とりあえずモモのところに行こうと考えていました。